こんにちはKJです!
10月27日に日立製作所の子会社である日立化成が、半導体基板に使われる樹脂素材の不正検査を行っていたことが判明しました。
KYB(カヤバ)に続き最近はデータ改ざんの不祥事が目につきますね。
今回は日立化成の不祥事詳細やデータ改ざんについて調査しました!
日立化成が樹脂素材でデータ改ざん?不祥事詳細!
今回日立化成の不祥事騒ぎのきっかけとなったのが、エポキシ樹脂という素材を使った「半導体用封止材」の不正検査が明らかになったことです!
封止材とはICチップを衝撃や傷から守る役割を果たすもので、電子基板上の半導体の上に接着されます。

引用 読売新聞
今回この封止材の検査不正が明らかになったんですね。取引先への通知がきっかけとなって判明したようです。
ただ、日立化成から不正検査を公表したわけでないようです。
企業HPでは「当社より発表したものではありません」と伝えています。
当社に関する本日の一部報道について
本日の一部報道において、当社の製品の検査不正に関する記事が掲載されていますが、これは当社より発表したものではありません。
本件につきましては、現在、外部の専門家等から構成される特別調査委員会の調査が継続中であり、当社は同委員会より調査結果の報告を受けた後に速やかに公表する予定です。
お客さまをはじめ関係各位にご心配をおかけすることとなり、深くお詫び申し上げます。 引用 日立化成
今のところ継続調査中で詳細が分かり次第、会見なり行う予定なんでしょうかね。
日立化成の半導体の取引先は?
仮に日立化成の半導体用封止材にデータ改ざんの事実があるのであれば、影響は図りしれません。
日立化成が主要取引先としている会社は
- 日産自動車
- 三星電子(韓国)
- 日立製作所
- パナソニック
- トヨタ
- キヤノン
- シャープ
など、名立たる大手企業たちです。
また、半導体用封止材は世界トップクラスのシェア(占有率)があるとされて、取引先は国内だけでなく海外にも及びます。
海外売上も60%近くあり、アメリカ、メキシコ、オランダなど海外に多数現地法人を持っているんですね。
また、封止材の売上に関しては、決算説明資料などを見ると、年間400億円以上はありますね。
これ不正の事実が明らかになったらシャレになりませんね。
国内だけで騒いで終わる問題ではないでしょうね。
半導体は家電やスマホなどに使われているので一般消費者にとっても身近な問題です。
日立化成は過去に蓄電池で不正も?
半導体用封止材のデータ改ざんが報道されておりますが、日立化成は2018年6月に蓄電池のデータ改ざんをしていたことも判明しております!
化学材料メーカー大手の日立化成は29日、ビルや工場で使うバックアップ電源用の鉛蓄電池で、顧客と取り決めた品質検査のデータを改ざんしていたと発表した。不正は7年以上にわたり、少なくとも約6万台を500社程度の顧客に納入していた。引用 日経新聞
でオフィスビルや工場などで使われる非常用バックアップ電源として使用される産業用の鉛蓄電池のデータ改ざんですね。
鉛蓄電池の売上高は約50億円で、日立化成が取り扱う、産業用蓄電池全体の売上高の約6%程度です。
今回は蓄電池よりもっと売上高や市場シェアも高い封止材での改ざんなので影響はかなり大きいものだと予想されます!
こう立て続けに不祥事が起きてしまうのはちょっと残念ですね。
今後の対応に注目です!
今回は日立化成の不祥事詳細やデータ改ざんについての調査でした!
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